名物駄菓子屋の灯消える 仙台「村上蒲団店」今月限り
![20]村上蒲団](http://blog-imgs-18.fc2.com/c/o/o/coolboy/20080223212930.jpg)
昭和の面影を色濃く残す店内で、昔ながらのおもちゃ「でんぐり」を扱って見せる村上さん
明治期に創業した仙台市青葉区二日町の「村上蒲団(ふとん)店」が、建物の老朽化などを理由に今月いっぱいで店を閉じる。約20年前から駄菓子類などを店内に並べ、近年の「駄菓子屋ブーム」の先駆けとして親しまれた。市民からは「仙台の老舗の灯がまた一つ消える」と惜しむ声が上がっている。
3代目の店主村上正博さん(59)によると、50年前に建てられた木造モルタル2階の店舗兼住宅は傷みがひどく、大地震などに耐えるのは困難。耐震補強を行っても、高層ビルやマンションに囲まれる環境では、景観が調和しないと考えたという。
店は1901(明治34)年開店。仙台空襲で建物を焼失したが、58(昭和33)年、かつて工場があった現在地で再出発した。
85年に駄菓子類の販売を始め、やがて売り上げの中心となった。約30平方メートルの店内は昭和の雰囲気そのまま。畳に座って客を待ち、商品を取り出す「座売り」をしていた布団店時代の趣を残している。
紙風船やベーゴマ、ビー玉などが棚や畳に所狭しと並べられ、ゆっくり傾けると絵柄が変わる定規や、生産中止になり手に入らなくなった「お面」も置いてある。近所の子どもたちだけでなく、昔をしのんで、訪ねてくる大人も数知れずいる。
太白区の公務員男性(27)は「懐かしい雰囲気が好きで、よく来ていた。子どものころから知っている店なので残念です」と閉店の知らせに驚いた様子。
建物は4月にも取り壊され、時間貸しの駐車場になる予定。店主の村上さんは「今年、サラリーマンで言えば定年の60歳になる。家庭の事情もあり、区切りをつける気になった」と話す。
村上さんは、仙台の古い絵はがきやレコード収集家としても知られる。「一段落するので、たまった史料の整理に力を入れたい。こちらの方は新しい出発です」と語った。

107年の歴史に幕を下ろす村上蒲団店
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