
工場責任者とともに不正について謝罪する平川社長(中央)=16日午後6時10分ごろ
盛岡市の豆腐製造業「平川食品」が本社工場と矢巾工場(岩手県矢巾町)で下水道メーターを操作し料金を少なく支払っていた問題で、平川真人社長は16日、本社で記者会見し「倫理、法令順守を踏みにじった。お客さまや販売店におわびします」と謝罪した。
平川社長は不正の時期について「(社内調査では)本社工場は1992年から、矢巾工場は98年から。それ以前はなかった」と話した。メーター停止時間は本社工場が午後7時から13時間半、矢巾工場は午後一時から7時間にわたることが多かったという。
「排水設備のメンテナンスで電源を切ったのがきっかけだった」と説明。聞き取り調査に従業員は「経理部門から下水道使用量の多さを指摘され、経費節減になると思った」と答えたという。
矢巾工場の計器盤裏側にあったメーターのスイッチを不正に利用した可能性は「(不正は)電源を落とす方法だった」と否定。取り付けた理由は「不正目的だったとも類推できるが、詳細は分からない」と語った。
自身の関与については「工務担当者が独自に行った。わたしは知らなかった」と繰り返した。同席した矢巾工場責任者の取締役は「不正に気付いていたが、社長や他の幹部には報告していなかった」と釈明した。
平川社長は3月から自身の報酬を月額55%減らす方針を明らかにし、「わたしが辞職すれば会社が倒産する。従業員のためにも一からやり直したい」と話した。
◆盛岡市の豆腐製造業「平川食品」が本社工場と矢巾工場(岩手県矢巾町)で下水道メーターを操作し料金を少なく支払っていた問題で、市や町は14日、調査を継続するなど対応に追われた。下水道メーターの設置工場は両市町ではほとんどなく、「例外」の仕組みが悪用されたことに行政は困惑を深めている。
盛岡市は、平川食品本社工場の従業員が13日の事情聴取に「1992年から操作を続けていた」と話したことを受け、14日、同市東見前にある本社工場敷地内の排水設備を調査した。矢巾町と同様に今後、独自にメーターを設置し、実際の下水道使用量を確認して不正実態の解明を急ぐ。
矢巾町は14日、町議会全員協議会で、88年の矢巾工場の操業開始時から不正が続き、支払いを免れていた料金は月150万円に上る見込みと説明。川村光朗町長は協議会後、「不正を見抜けなかった責任を感じている」と述べた。
市と町によると、下水道使用量は上水道使用量を参考に決めるのが普通で、地下水利用事業所でもくみ上げ量で決めているケースがほとんど。平川食品の場合は「地下水の多くは製品に含まれ、下水に回る量は少ない」との理由で、下水道使用量を計測する方法を申し入れ、市と町が「例外」として受け入れた。
会社側が独自にメーターを設け、88年から市や町が検針して使用量を確定してきたが、この仕組みが悪用された。メーターのスイッチを一定時間切って使用量を少なく見せかける手口に、矢巾町上下水道課は「裏切られた思いが強く、残念でならない」と話す。
県内最大手の豆腐製造会社による不正問題は業界にも波紋を広げた。スーパーチェーンのベルプラス(盛岡市)は14日、「不正が意図的なのは明らかだ」として、15日から平川食品の製品の仕入れ休止を決めた。
豆腐製造業者などでつくる岩手県豆腐流通協議会は14日、花巻市で開いた定例会で対応を協議した。花巻市の会社は「業界全体が不正でごまかしていると思われかねない。なんてことをしてくれたという気持ちだ」と憤った。 河北より
盛岡市の豆腐メーカー最大手「平川食品」が、盛岡市、矢巾町の2工場で下水道メーターを操作し、下水道料金をごまかしていた問題で、同社の平川真人社長(65)は16日、盛岡市東見前の本社で記者会見し、「法令順守の考えもなく(不正を)継続していた。関係者に心からおわび申し上げる」と陳謝した。一方、「操作は現場担当者が独断で行っていた」と会社ぐるみの不正を否定した。
会見には、平川社長と盛岡工場担当の菅野哲陽・加工品事業部長、矢巾工場担当の昆真弘・日配品事業部長の3人が出席し、内部調査の結果を説明した。
同社によると、不正が始まったのは盛岡工場では1992年から、矢巾工場では操業当初からではなく、98年からだったという。盛岡工場の現場担当者は「経費削減についての会議の後、安易な気持ちでメーターを止め、習慣になっていた」と話しており、菅野部長は「不正にまったく気付かなかった」と述べた。また、矢巾工場では洗浄作業時にメーターが壊れるのを防ぐ目的で操作を始めたとし、昆部長は「当時から気付いていたが、トラブル防止のためと思い、操作を容認していた」と釈明した。
矢巾工場の隠しスイッチについて、平川社長は「不正の意図があって取り付けたと考えられる」としつつ、「ブレーカーを落としてメーターを止めており、スイッチはほとんど使っていなかった」と説明。問題発覚から会見まで4日かかったことは、「退職者を含め、事情聴取をしていたため、遅くなった」とした。
同社製品の出荷量は通常よりも1割減少しているという。平川社長は自身の給与を3月分から無期限で55%減額することを明らかにし、「メーターを設置したのは自分。その後、現場任せにしたことが一番の責任」と話した。
今後はごまかしていた下水道使用量を計算し、盛岡市と矢巾町に報告する予定。読売より
一言 最近企業のトップが頭を下げている写真ばかりだが不正をしなければ利益は出ないのか?
この記事へのコメント
企業のコンプライアンス遵守は、今後企業が生き残っていくうえで必須になるのでしょうね。
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